・第74回 ダービー
牝馬のウオッカが3馬身差のV。中団の内でピッタリ折り合い、直線では馬群の中を一気に突き抜けた。折り合いも仕掛けも完璧で、文句なしの内容。他馬の動向はともかく、この馬の内容は額面通りの評価でいいだろう。因みに勝ち時計の2分24秒5はオークスのV時計(ローブデコルテ)よりコンマ8速い。接戦歴があるダイワスカーレット共々評価アップ。
レースの流れを見ると、前後半6Fずつで72.6−71.9。やや遅い流れで、最後3Fは全て11秒台。それでも前後半がコンマ7差しかないから、前半ある程度の消耗をしつつも最後の瞬発力を問われる流れで、能力検定という意味では申し分のないレースだったと言える。
馬券的には穴になったが、皐月賞2着がフロックと言われたサンツェッペリンが4着、皐月4着のアドマイヤオーラが3着。人気2頭の自滅と、皐月賞でヴィクトリーがやった役目をアサクサキングスがやったと考えれば、実は皐月賞の結果がほぼトレースされており、ウオッカがその上を行ったというだけ。NHKマイルCのような破綻はなかったのではないだろうか。
フサイチホウオーはパドック途中から急に入れ込み、レースでも向正面で持って行かれており、自滅の形。ヴィクトリーは出遅れ、両サイドの馬に挟まれて大きく下がった。2角で脚を使って前に行ったが、その分直線止まる。2頭とも能力を出し切れなかった感じだが、これが一過性なのか慢性なのかによって今後が変わって来る。能力評価は次走まで保留したいが、気性の成長が必要だろう。過去の「横綱」と呼ばれた馬は「自分の理想の位置が楽に取れる」「鞍上の意志をすばやく汲む」という能力があり、今日の2頭はこれをクリアできなかったということ。歳を重ねるうちに良化すると良いが。
